さし木で殖やす

挿し木とは増やしたいハーブの枝を切り取り、水や土に挿して発芽させる方法のことです。 摘芯や切り戻しした枝も利用できるので、梅雨時期など剪定の時期に行うといいです。

挿し木(挿し芽)の方法

その年に伸びた丈夫そうな枝を10センチほど切り取ります。切り口は斜めに切ると水を吸いやすくなります。 土に埋める部分の葉を取り除きます。

次に、カットした枝を、水揚げさせるために、1時間ほど水につけておいておきます。

そして、水をかけて湿らせておいた挿し床の土に割り箸などで穴をあけ、そこにカットした枝を挿します。

※挿し床とは枝を挿すための土をいれたプランターや鉢のことで、発根させるためのものなので、深さはあまりいりません。15cmもあればいいです。

挿し床の土は肥料分のない土、(赤玉土、バーミキュライトなど)を選びます。 土に養分があると腐ったりカビの原因となります。新しい培養土を使います。 「挿し木専用の土」なども売られているのでそれを活用してもよいです。

枝を挿したら、まわりの土をよせて押さえ、しっかりと土で支えます。
その後充分に水をあげます。

数日間(3~4日)は直射日光が当たらない場所に置きます(発根するまでは日除けをします)。土が乾きすぎないように気をつけます。 25℃くらいに湿度を保つようにするのが理想です。

その後は日のあたる場所へ移動させ、土が乾燥してから水をあげるようにします。

根は、ミント類などで10日~2週間ほどで、ローズマリーやラベンダーなどは1ヶ月程かかることもあります。

ポットの底穴から白い根が少し見えてきたら、定植の時期になります。 充分に根が張ったところで、ポットや鉢やプランター、庭などに移植して育てます。

種子から育てるより成長が早く、簡単です。 シソ科やキク科は挿し木に適し、ユリ科やセリ科、イネ科のものは適しません。

挿し木は20℃前後の温度が保てる時期でしたらいつでもできます。


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